がん治療をしながら社会復帰をする現役世代が増えた今、企業においても
正しくがんを知り、備え、いざ支援が必要になった方が来た際には
適切に対応し、治療と仕事の両立を支援する事を国は企業に求めています。
そうした組織に対してがんと働く応援団では“大人のがん教育”として
「現役世代の為のがん防災研修」を実施しております。今回は、この研修を開催した
企業様からの感想をご紹介致します。
お話を伺った方:
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
執行役員
三島謙一様
研修に対する感想
受講生・主催者にとって想像以上に成果のあった研修でした。
きっかけは新聞で見た「がん防災」という言葉に共感を覚え、社員のこれからの為にもがんの事を勉強してもらえたらと思いお願いしました。
がんは昔と比べ大きく状況が変わった病気だと思います。多くの人は入院・手術まではイメージできますが、その後の継続治療の事や生活については聞く機会がなく、本人が過ごす現実と、周りがイメージするものにずれがある。そして「がん」という、死を連想させる病名の持つインパクトが必要以上に大きなストレスを両者間に生んでいると私は思っています。
研修を受けた従業員の皆様の反応について
今まで受けている研修と毛色が違い、参加型の研修だったので想像以上に気づきも含め、得るものが多かったと思います。知識を学ぶ20分、その後は対話を学ぶロールプレイが続き90分があっという間に終わったと感じた方が多かったと感想からみてとれました。
普段、積極的に話さないタイプの方もしっかりとご自身の考えを発言されているのを見て
正直少し驚きました。そして社員のエンゲージメントを高めるヒントにもなったと思っています。今後はこの研修を受けたメンバーが各支店で率先して学んだ事を広げていってくれることを期待しています。
どのような企業にこの研修を薦めますか
1つは「がんを防災」として伝えていくのであればすべての企業が理解した方がいい内容だと思います。療療中の方が積極的に話すものでもなく自然と知見を得るのは難しいと思います。しかし、意外と身近な病気なので、「治療をしながら働く方がいるんだ」という事を従業員が知ることでがんを特別なものから当たり前のものにしていけたら社会的側面から見てもいい取り組みになると思います。
2つ目は、社員のエンゲージメント、従業員満足度(ES)に力を入れる職場にいいと思います。対話についてのロールプレイを行う事で、多くの受講者から「傾聴の大切さ」をポイントとしてあげる声が聞かれました。「対話と感謝」この傾聴するという事がすべての始まりだと思います。特に働き方の多様性、コミュニケーションの多様化が進み、社員が孤立化しやすい環境が生まれているこの時代には必要な研修だと思います。
より多くの方々にがんと働く応援団の活動をご理解頂き、社員家族の幸せにつながることを祈念しています。
【実施内容】
「現役世代の為のがん防災オンライン研修」(90分)
参 加 者:従業員の皆様
参加者人数:110名~120名
開 催 場 所:オンライン(ZOOM)
研修内容の詳細・開催相談はこちらから
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