がん防災マニュアル:制作秘話① がん専門医 押川勝太郎先生(上)

更新日:8月2日

このシリーズはがん防災マニュアルの制作に携わったメンバーのご紹介と思い入れについてご紹介するシリーズです。まず第一回目は押川勝太郎先生です。



1.がんはどうなるかが知られていない特殊な病気~だからこその発信する必要性


〇がん防災マニュアルへの想い

野北(以下、N):押川先生、この「がん防災」という言葉は本当にたくさんの方からわかりやすいとおっしゃっていただいています。私たちも本当にそう思って先生にお声かけさせていただきました。先生が提唱されている「がん防災」への想いをお教えください。


押川先生(以下、先生):もともと自分が、「いつなんの病気になるか」はだれにも分からないんですよね。もっと悲惨な病気や大変な病気はたくさんあるのに、なんでがんだけが

特別扱いなのか。

昔は感染症で亡くなる方も多かった時代がありますが、感染症の場合は、状況がわかるんで

すよね。がんの場合だとみんな隠しちゃうので、「なった人がどうなってしまうかわからない」という特殊な状況が続いているんです。

また、極端な報道だけがピックアップされているというバランスの悪い状態が続いています。

だから、がん医療が発展してるにも関わらず、情報がアンバランスな分、不安が大きい病気なのです。


N: 確かに、がん=怖いというイメージがあります。

先生:例えば、交通事故では救急車呼ぶ、警察を呼ぶ、などのステップが分かりやすいけれど、がんになった時にどうすれば良いのかと言う情報も要るし、がんになった後の治療でも完全に治ったとは言えないが寛解はしている、というゼロか百でない状態が増えてきていることから、この「がん防災」という観点が必要だと考えます。

また、その考えから高頻度でYouTubeやライブ配信をしており、治療において患者さんのパワーを引き出すために発信し続けています。




2.“がんノイローゼ”が第一歩だった ~不安に陥っている人の気持ちや対処法がよくわかる先生のお話~


N: 先生についてもっと教えてください。